VG45 ケンカワイパー化



思いつきでVG35以前の駆動方式であるケンカワイパー(正式には対向式、オーバーラップ式と言うらしい) にしてみました。

まずはリンケージの比較。

上がノーマルで下がケンカ。部品数の多さも構造の複雑さも明らかにケンカのほうが上。 ちなみにこのリンケージassyは新品で約13,000円ほどですが当然廃盤。


アームとカウルの比較。

運転席側のピボットぐらいはポン付けできるかと思ったが、どうやら甘かったらしい。


アームの構造も複雑。


取り付けはアーム本体とサブアームからなり、サブアーム付け根の穴が中心からずれていることにより アームの角度によってブレードの角度が変わるようになっている。


第一関門、リンケージが収まるか?

本家とはカウル裏側の構造が全く違い、40系は閉ざされた空間の中にリンケージを中に入れる必要がある。 この天板(?)に下から固定しなければならないのでリンケージの中心部分を分解して向きを変えたり 炙って変形させたりして・・・


何とか中心部分の取り付けが完了。

ここまでで約2時間、初日の作業が終了。次の作業までにいろいろ考えることが・・・


2日目、助手席側ピボットの取り付けのみ。

ピボットを一度ばらしてO/Hして、位置出しから確認までで約3時間。


3日目、運転席側ピボット取り付け〜アーム仮組。

これだけでまた3時間。手でリンケージを動かしてアームが動くところまではいきました。


その後、カウルが塗装から帰ってきてアームの微調整とリンケージ延長、取付位置の調整、動作確認などで合計6時間ぐらいは作業したでしょう。
写真撮ることすら忘れて何とか完成しました。


YouTubeにVG35との動作比較動画がアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=5QcVl5aP2fY&feature=youtu.be
動作範囲の違いについて、VG35のワイパーモータはVG40系でいうところのエバボのあたりに下から上へ向かって付いています。 40系はエンジンルームから後ろへ向かって付いていて、それぞれのモーターの回転が35は水平方向なのに対し40系は垂直方向なのです。 なのでモーター側のステーの長さが違い、40系に35のステーを付けると回転時に車体と干渉してしまいます。 これ以上やるにはリンケージの大幅な加工が必要なのでこれで終わりにしました。



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