VG40センチュリー(前期)

1982(昭和57)年10月

外観意匠を刷新し、内装をグレードアップし装備の充実を図り、車両性能を大幅に向上するなど、大規模な変更を行いVG40型になりました。

(実際には本木目パネルが木目調になったりと、改悪ともとれる変更点も多数あります。)

 


■1982(昭和57)年10月 大規模マイナーチェンジ(VG40-000001~)

●車両型式の記号解説

E VG40 G E N Q E
53年排ガス規制適合識別記号   車両型式   車種表示 ボデー形状 トランスミッション
形式
グレード 燃料供給
方式表示
E:等価慣性重量1t超       G:トヨタ・
センチュリー
E:4ドアセダン N:3速コラムシフト
(A60)
G:D仕様 E:EFI
              Q:E仕様  

 

主な変更点

・外観変更

はっきり言ってフルモデルチェンジなんじゃないかと思うほど360度どこから見ても変更されていますが、ドアやキャビン辺りを見ると基本構造は同じなんだと理解できます。

 

細かいところを見ると、ワイパーが平行払拭式に変更されました。

ボンネットが前ヒンジから後ヒンジになりました。

→スプリングがトーションバーからガスダンパーに変わったので、後に苦労します。

コンライトのセンサーはバンパーに移動、フェンダーマーカーが新設されました。

フェンダーミラーが315mm前へ移動しました、これは一気に見やすくなりました。

 

給油口が左クオーターに移動しました。(ACCじゃないと開かないのはVG35から継続)

トランクもガスダンパーに変更、これも後に苦労します。

リアウインドに熱線式デフォガがプリントされました。

 

 

外板色

ボデーカラーネーム コード
神威エターナル ブラック
Kamui Eternal Black
202
華厳エバー グレーM
Kegon Ever Grey M
141
吉野エレガント マルーンM
Yoshino Elegant Maroon M
3D2
山科サイレント ベージュM
Yamashina Silent Beige M
4D4
高千穂エトワール ブルーM
Takachiho étoile(フランス語で星) Blue M
8A5
富士マーベル パールマイカ
Fuji Marvel Pearl Mica
037

神威エターナルブラック以外はすべて新色です。

 

 

・内装変更

 

ダッシュボードのデザインは大きな変更がありませんが、ステアリング、AC操作パネル、メーター、センターコンソール、シート形状などが大きく変更されました。

発煙筒取付位置が助手席足元に戻りました。

グローブボックス下部のトレーが開閉方式からただのトレーに改悪されました。(とても残念です、整備の時のねじ皿にしかなりません。)

 

リアドアのアシストグリップが廃止され、フロントシートバックのアシストグリップが復活しました。

 

 

・5V-EUエンジン

 

4V-EUエンジンをベースに排気量拡大して出力性能向上、以下一部抜粋

・総排気量 3,376cc→3,994cc

・実用行きでの運転性、燃費の向上→低・中速域重視のマッチング

 

 

■車両仕様

型式 E-VG40        
グレード Dタイプ Eタイプ
類別区分番号
シート形状
002
前席ラウンジ
001
前席セパレート
004
前席ラウンジ
後席ベンチ
008
前席ラウンジ
009
前席セパレート
車種 GENGE GENQE
寸法          
全長(mm) 5,120        
全幅(mm) 1,890        
全高(mm) 1,450        
ホイールベース(mm) 2,860        
トレッド 前(mm) 1,550        
  〃  後(mm) 1,555        
室内長(mm) 1,940        
室内幅(mm) 1,545        
室内高(mm) 1,110        
最低地上高(mm) 165 155
車両重量・定員          
車両重量(kg) 1,755 1,755 1,745 1,780 1,780
定員(名) 6 5 6 6 5
車両総重量(kg) 2,085 2,030 2,075 2,110 2,055
性能          
登坂能力(tanθ) 0.42        
最小回転半径(m) 5.7(車体6.3)        
燃料消費率(km/L)          
60km/h定地 6.2        
10モード 11.0        
エンジン          
型式 5V-EU        
内径×行程(mm) 87.0×84.0        
総排気量(cc) 3,994        
圧縮比 8.6        
最高出力(PS/rpm) 190/4,800        
最大トルク(kg・m/rpm) 33.0/3,600        
機関重量(kg) 202        
点火順序 1-8-4-3-6-5-7-2        
燃料タンク容量(L) 95        
動力伝動装置          
変速比 第1速 2.452        
    第2速 1.452        
    第3速 1.000        
    後退 2.212        
最終減速比 3.154        
ステアリング形式 ボールナット式
(速度感応型パワーステアリング)
       
ステアリング歯車比 19.0        
主ブレーキ形式(前後) 油圧真空倍力装置付
4輪ベンチレーテッドディスク
       
サスペンション(前) マクファーソン
ストラット型
コイルばね式
(スタビライザー付)
       
       (後) ラテラルロッド付
4リンクコイルばね式
(スタビライザー付)
       
タイヤ 195SR14

※OP設定 205/70SR14
205/70SR14
ホイール 5.5J×14 +27
PCD 114.3-5H
ハブ径 67
       

 


□1985(昭和60)年8月、一部改良

・後席装備の強化(Eタイプ)

リアセンターアームレスト内蔵カセットデッキが設定されました。

Eタイプに腰当て用クッションが設定されました。

 

そのほか、右後席リフレッシングシートが標準装備になりました。

 

・全車装備品見直し、機能・脂溶性の充実

エアコン中央吹き出し口に風量、上下風向き調整、左右スイング機能が追加されました。

前席左右のヘッドレスト内側に小物入れが設定されました。

トランク内の折り畳み式小物入れが設定されました。

その他、カーテレビ取付対応、ドアロックノブの形状変更など。

 


■1987(昭和62)年9月

4AT(A340E)化、内外装一部変更、装備などの仕様変更でE-VG40(中期)へ。

1982年10月01日